PPSメールマガジンvol.315「高市新総裁で市場の動向はどう変わる？」 2025.10.13　#メールマガジン

自民党総裁選にて、
高市早苗氏が新総裁に選ばれました。

報道では小泉進次郎氏が優勢と伝えられていたため、
意外な結果となりました。

週明けの市場では、
円安・株高の反応が強まり、
ドル円は149円台後半に到達。

日経平均も初の4万7000円台に到達する動きを見せました。

この動きは、2024年の総裁選で石破茂氏が勝利した際に
円高・株安が進行した「石破ショック」とは対照的です。

この市場反応の違いは、
政策への期待の差によるものと見られます。

石破氏は緊縮財政を優先し、
財政拡大には慎重な姿勢を崩しませんでした。

小泉氏も同様に財政規律を重視していると見られ、
「石破路線を踏襲する」との見方が広がっていました。

一方、高市新総裁は、
積極的な財政出動と金融緩和を
支持する姿勢で知られています。

これまでの「増税を含む財政健全化」から
方向転換する可能性への期待が、円安・株高につながったと考えられます。

しかし、この動きがどこまで続くかは慎重に見る必要があります。

党内の財政規律派との融和や、野党との連携など、
党再建も新総裁に求められる課題です。

党内調整を優先することで、
市場が期待するほどの転換がすぐに進まない可能性もあります。

その場合、いまの円安・株高も一時的に落ち着くかもしれません。

また、積極財政はインフレや物価上昇を招く可能性もあり、
高市新総裁が政策に対して、
どこまで自分の色を出すのかにも注目されます。

よって、今後は具体的な政策発表や
米国の金融政策動向など、
さまざまな要因から市場が動く可能性があります。

現時点では、「円安・株高」の流れが続いていますが、
報道や会見次第で方向感が変わることもあるため、
引き続き注視が必要です。

それではまた。

PPS.Llc代表　吉岩 勇紀

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この記事は2025年10月6日配信のメールマガジンとなります。
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