昨年7月の新紙幣発行をきっかけに
家で眠るタンス預金が話題になりました。
新紙幣から1年が経ち、
現在の“タンス預金”はどうなっているのでしょうか。
先日、日銀が発表した推計によれば、
現在も約60兆円もの現金が
家庭などで保管されていると推計されています。
現金を自宅に保管し続けている人は
まだまだ多いということです。
日本が貯蓄から投資の流れに進んでいること。
インフレで円が目減りする環境のなか、
それでも現金で持ち続ける理由はどこにあるのでしょうか。
その背景には──
「何かあったとき、すぐに使えるよう手元に現金を置いておきたい」
「銀行に預けて手数料を払うくらいなら、自分で保管したほうが安心」
「親の代から受け継いだ現金を、そのままタンスにしまってある」
といった理由があるようです。
日本は戦後の預金封鎖や、平成の金融危機を経験しています。
そのため、高齢の方の中には、
銀行や投資に対する不信感を抱く方も少なくありません。
また、低金利で預けるメリットも薄く、
手数料の方が高くつくことも理由にあげられます。
ですが、資産移動の監視が厳しくなりつつある今、
タンス預金の存在は、大きなリスクとも言えます。
とはいえ、タンス預金が悪いわけではありません。
災害が起きれば、最後に役に立つのは現金です。
すぐに使える点は、非常時には大きな力を発揮します。
そのため、重要なのは資産全体のバランスです。
タンス預金で持ち過ぎれば、
インフレによる実質的な価値が目減りするリスクを受け続けます。
また、古い紙幣が使いづらくなる場面も増えてくるかもしれません。
そうした現金を金融機関に預ける場合、
金額や紙幣によっては、
資金の出どころについて確認を求められることもあります。
「タンスの中」だけにとどまらない、賢いお金の置き方を。
現金を手元に残しつつも、
預金や投資などで分散管理することが、
将来の安心にもつながります。
あなたの大切なお金を、
これからの時代にふさわしい形で安心して活かしていきましょう。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
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