6月のドル円レートは、
144円台で始まり、現在は144円台にあります。
月初と月末の水準は変わらないものの、
一時148円をつけるなど大きな変動も見られました。
何が相場をここまで動かしたのでしょうか?
今回は3つのフェーズから、主な背景を説明します。
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① 6月上旬:142円→145円と方向感のない動き
144円台で始まったドル円は、米中関税や米経済指標に揺れました。
・鉄鋼・アルミ製品の関税を2倍に引き上げ(142円台)
・習近平主席との交渉報道でドル買いに反転(143円台)
・米雇用統計が好調、「利下げは急がない」との見方でドル高(145円台)
いわば、「材料次第で上下に揺れる、神経質な相場」でした。
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② 6月中旬:中東の緊張とFOMCで円買いとドル買いが交錯
中旬に入ると、イスラエルとイランの軍事衝突が始まり、事態は一変します。
・地政学リスク上昇 → 安全資産の円買いが進行(143円)
・一方で、有事のドル買いも強まる(144円)
・日銀とFRBがともに政策据え置きを発表(145円)
FRBも日銀も利下げに慎重との姿勢をにじませ、
中東情勢を警戒する市場は、ドル買い方向へ振れました。
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③ 6月下旬:一時148円 ─ 利下げ示唆と中東停戦報道
米軍によるイラン核施設への空爆報道でドル円は一気に148円台へ。
しかし翌日、イスラエルとイランが停戦合意したとの報道で雰囲気は一転。
さらに追い打ちをかけたのが、
FRB高官の「7月利下げもあり得る」発言でした。
・中東リスク緩和 → 有事のドル買いが剥落
・米利下げ前倒し → ドル売りが加速
→ 結果、ドル円は144円台まで急落
【まとめ】6月相場が教えてくれたこと
今月の相場は、金利・地政学・市場心理が交錯した非常に不安定な展開でした。
とくに印象的なのは、
「ドルも円も“安全通貨”として買われる局面があった」こと。
そして「米国の発言一つで相場が動く」ほど、
米経済の影響力が大きい点です。
7月は、米国の利下げがあるのか?
中東情勢はこのまま落ち着くのか?
毎月恒例とも言える“関税発言”は飛び出すのか?
世界と通貨の動きに、引き続き注目です。
今後も世界情勢と為替の動きをお届けします。
それではまた。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
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