外貨預金や海外資産に関心がある方にとって、
円高・円安のたびに「今は動くべきか?」と気を揉む場面もあるかもしれません。
しかし、重要なのは、
「相場を読もうとすること」ではなく、
為替リスクとどう付き合うかを知ることです。
今回は、資産形成における
「為替ヘッジ(リスク対策)」についてお話しします。
まずは、為替リスクですが、
たとえば、ドル建てで1万ドル保有しているとしましょう。
ドル円が150円なら150万円の価値ですが、
円高が進んで130円になれば、130万円に目減りします。
外貨のまま運用していても、
為替変動によって「円での価値」が上下する。
これが「為替リスク」です。
近年は、高金利やインフレ対策として、
外貨預金や外貨建て保険、海外ETFなどを保有される方も増えています。
しかし、円安時に始めた外貨運用は、
将来的に円高になった場合、元本割れのリスクも出てきます。
外貨で運用益が出ても、
為替差損で利益が相殺されてしまう。
──そんな可能性もあるのです。
こうした変動に対し、どう向き合うか、
それが“リスクヘッジ”という考え方です。
この考え方は、「リスクをゼロ」にするものではなく、
リスクの影響を和らげる備えとなります。
金融市場は何が起こるか予測できません。
だからこそ、備えておく姿勢が求められます。
そして、私たちにできるヘッジの方法は、次の3つです。
① 通貨の分散
円だけでなく、ユーロや米ドルなど、
複数通貨に分散することで、一方向の為替変動リスクを軽減できます。
② 用途別の通貨管理
近い将来使うお金は「円」で、
長期保有目的の資産は「外貨」など、
使うタイミングに合わせて通貨を持つことがポイントです。
③ 円⇔外貨のバランスチェック
資産が外貨に偏りすぎていないか、
円ばかりでインフレリスクにさらされていないか、
半年〜1年に一度は点検しておきましょう。
最後に、
「今は円高だから買いどき」
「まだ円安が続くはず」
為替を読もうとすると、
このように考えてしまいがちです。
もし、あなたが短期トレードで利益を得たい場合、
為替の先を読むことも必要となりますが、
人によっては逆効果になりかねません。
為替の動きは誰にも読めない。
だからこそ、付き合い方を考えて
「備える」というアプローチが現実的です。
為替に強い資産を持つよりも、
為替に振り回されない設計を持つことが重要なのです。
これからの時代、
円だけでも不安、ドルもの先行きも心配。
だからこそ、
資産の「構え方」が問われます。
それではまた。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
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