最近、証券口座の不正アクセス被害が相次いでいます。
勝手に株が売却されるなど、
被害額は数百万円にのぼるケースもあり、
著名投資家が被害に遭ったニュースもありました。
証券会社もその深刻さから、
原則補償なしの方針を一時的に覆す事態となっています。
それほどまでに、大きな問題となっているのです。
先月も、フィッシング詐欺について、
その手口や対策についてお伝えしました。
前回記事:https://pps-life.co.jp/mailmaga/back-number/270/
しかし、今回の不正アクセスは、
フィッシング詐欺だけでなく、
別のルートからの口座乗っ取りも疑われています。
たとえば、以下のようなケースでは、
二段階認証や通知が作動しなかったという報告があります。
・古いバージョンのアプリからの売買操作
・緊急時のバックアップサイトや外部ページからのログイン
このような状況では、
セキュリティ意識が高い人であっても、
気づかぬうちに口座を乗っ取られてしまうリスクがあるのです。
こうした状況のなか、
私たちがまず取り組むべきは、
最低限の自衛策の徹底です。
① パスワードを使い回さない
証券口座の同一パスワード使用は危険です。
② アプリは常に最新版へ
古いバージョンではセキュリティ機能が動かない可能性があります。
③ 入出金・ログイン通知はONに
普段使わない人こそ、通知設定で異常を早期に察知できます。
④ 放置している口座を見直す
使っていない証券口座はログイン履歴・登録情報・取引履歴の確認を。
⑤ 不要なら売買・出金を制限する設定も検討
売買・出金のロック機能を使えば、万が一のリスクが抑えられます。
また、個人の防犯意識に関しても改めて見直すことも必要です。
今回、被害が起きている口座は、大手の証券会社です。
「大手企業だから安全」
とした考え方はやめるべきです。
サイバー攻撃が年々増加するなか、
今後は銀行など金融機関もターゲットにされる可能性があります。
被害が起きた際は、
必ず補償があるとは限りません。
その被害を避けられるのか、
最低限に抑えられるかは、
個人の防犯意識にかかっているのです。
最後に、今回の不正アクセス問題は、
まだ手口が完全に特定されていないことも懸念材料です。
フィッシングメール以外にも、
システム側のセキュリティを突いた可能性もささやかれています。
資産は「増やすこと」も大切ですが、
まずは“守る”ことが大前提です。
不安を煽る意図はありませんが、
今こそご自身の証券口座を一度点検してみてください。
また、資産を守るために、
定期的な点検を習慣にしていきましょう。
それではまた。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
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この記事は2025年5月12日配信のメールマガジンとなります。
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