4月の為替市場は、
トランプ氏による相互関税の発表をきっかけに、
大きな波乱を見せました。
米中の貿易摩擦激化や、
FRBパウエル議長の退任圧力報道も浮上し、
市場全体が神経質な展開となりました。
ドル円もその影響から、
150円台から一時139円台まで円高に進行しています。
トランプ氏の関税政策が再び市場の信認を揺るがせたことで、
ドル売りの動きが強まったと見られます。
また、為替だけでなく、
株式市場にも大きな下落が見られました。
トランプ氏の相互関税発表が、
市場全体に波乱を起こしたわけです。
とはいえ、その後の関税延期や一部見直し、
退任報道の否定などを受けて、
下落した分は4月末の時点でほぼ回復しました。
ただし、
ドル円は5月8日時点で144円台と、
円高が続いている状況です。
これには、政策金利の影響もあると言っていいでしょう。
その政策金利について、
4月5月の発表では、日米ともに据え置きの結果となりました。
<<現在の政策金利>>
日本:0.5%
米国:4.25%〜4.50%
※3月と変わらず
関税が実体経済に与える影響はまだ見通せず、
各国とも「様子見」の姿勢を維持したと見られます。
また、米FRBがトランプ氏の要求に屈しない構えを見せている点も、
今後の金融政策において波乱要素になりうると考えられます。
最後にまとめると、
4月は関税に振り回される展開でした。
関税報道で市場が揺らぎ、
月末には元に戻った流れです。
そして、関税の影響は、
株式市場、金利政策、地政学リスクと多方面に及んでいます。
今後は、以下の点に注目する必要があるでしょう。
・各国の関税交渉がどう進展するか
・金融政策にトランプ氏がどこまで介入するか
・関税に対する市場の神経質な反応
私たちの資産は、
こうした国際政治や金融の動きと無関係ではありません。
今何が起きているのかを知ることが、資産を守る第一歩です。
引き続き、重要な変化をわかりやすくお伝えしていきます。
それではまた。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
====================================
この記事は2025年5月9日配信のメールマガジンとなります。
当時の状況による内容であるため、現在の状況とは異なる場合がございます。
最新の情報を受け取りたい方は、
下記URLからメールマガジンをご登録ください。
■メルマガバックナンバー
https://pps-life.co.jp/mailmaga/
■メールマガジン登録
https://pps-life.co.jp/mailmaga/form/
====================================