PPSメールマガジンvol.270「“知らなかった”では済まされないマネロン規制の本質」 2025.04.28 #メールマガジン

海外口座を開設後、「急に送金が止められた」
「口座が使えなくなった」などのトラブルを受ける場合があります。

その背景にあるのが、年々強化されているマネーロンダリング規制です。

名前は聞いたことがあっても、
「自分には関係ない」と考えている方も多いのではないでしょうか。

しかしこの規制、まったく悪気のない一般利用者にも
影響を及ぼす可能性があるのです。

ではなぜ、マネロン規制が強化されているのか?

そもそも、マネーロンダリング(資金洗浄)とは、
犯罪によって得られた資金の出所を隠す行為です。

これを防ぐため、各国は金融機関に対して、
「資金の出どころ・使い道・送金先」をより厳しく確認するよう求めています。

とくにここ数年、国際的な監査が厳格化し、
「疑わしきは止める」という動きが世界中で加速しているのです。

このような規制は、個人の意図とは関係なく、
次のような事態を引き起こすことがあります。

【事例1】突然、海外口座での送金が拒否される
【事例2】入金の理由や書類提出を求められる
【事例3】放置していた口座が一時凍結される
【事例4】家族名義や法人名義の送金に対して厳重な照会が入る

これらは「犯罪を取り締まるための制度」ですが、
“情報を出せない・出し忘れた”だけでも対象になりうるのです。

そして、これらの事例は海外口座だけに限りません。

日本の金融機関でも、大口の入出金などに対して、
説明を求められるケースが増えています。

私たちがマネロン規制を「恐れる」必要はありませんが、
正しく理解し、備えることが大切です。

・入出金履歴や資金の説明をすぐ提示できるよう整理しておく

・定期的に取引していない口座は、凍結・休眠対策として動かしておく

・大きな金額の送金を行う場合は、説明資料を事前に準備しておく

資産の持ち方が多様化する今、
こうした“規制リスク”に備えることが、真のリスクヘッジになります。

最後に、マネーロンダリング規制は、
今後さらに厳しくなると言われています。

資産の自由を保つためには、
「知らなかった」では済まされない時代に入っているのです。

「正しく理解し、備えること」が、
これからの自由な資産運用の鍵となるでしょう。

PPS.Llc代表 吉岩 勇紀

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この記事は2025年4月21日配信のメールマガジンとなります。
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