PPSメールマガジンvol.263「知っておきたい!『安全資産』の定義と使い分け」 2025.04.04 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

今回のテーマは安全資産です。

まず、安全資産とは大きく分けて2つに分かれます。

ひとつは、発行元や運用元の信用性が高い資産です。

たとえば、現金、預貯金、国債、貯蓄型保険などが該当します。

これらはリスクが極めて少ないことから、
「無リスク資産」とも呼ばれています。

ただし、例外で定期預金や保険の途中解約、
外貨預金の場合、為替差や手数料により
元本割れを起こす可能性がある点には注意が必要です。

そしてもうひとつは、金などの実物資産です。

金は、経済不安時に需要が増加し、
長期的には資産価値が上昇しているため、
安全資産として評価されています。

現金や国債には発行国の信用リスクがありますが、
金にはそれらのリスクがないことも大きなメリットです。

また、都市部の不動産やディフェンシブ株も、
景気不安時に強い資産です。

これらはリスクのある資産ですが、
景気不安時でも比較的価値が安定することから、
安全資産として評価されることもあります。

まとめると、安全資産とは
「信用性の高い資産」と
「景気不安に強い資産」の2つに分類できます。

これらを保有することは、
資産を安定させる上で重要な要素となりますが、
注意点も存在します。

それは、
リスクの少ない現金であっても、
経済動向によっては資産価値が変動をする点です。

最近の例では、現預金は円安による物価上昇の影響を受け、
金額自体は変わらなくても実質的な価値が減少している状況です。

インフレにより物価が上昇すると、
同じ金額でも購入できる物やサービスの量が減少します。

現預金の実質的な価値が目減りするため、
これが「現金や預貯金がインフレに弱い」と言われる理由です。

そして、金などの実物資産の場合、
どのように運用・管理するかは慎重に検討する必要があります。

金の購入は投資信託やETFを通じて、
少額から始めることも可能ですが、
ゴールドバーや金貨を実際に購入する場合は、高額となります。

さらに、保管方法や管理費用も考慮しないと、
資産価値を落とすリスクがあります。

したがって、安全資産だけを持つのでは、
資産価値を減らさずに守ることは難しいです。

安全資産を基盤にしつつ、余裕資産を活用して
リスクを取った『運用資産』にも分散することで、
資産を効率的に増やすことが重要です。

日々の生活を保証し、
生活や運用におけるリスクに備えるための基盤となるのが、
安全資産と言えるでしょう。

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2025年3月28日配信のメールマガジンとなります。
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