こんにちは、
PPSの吉岩です。
1月のドル円は、年初158円台から155円台へと推移しました。
この3円の円高が進む要因となった主なイベントは以下の通りです。
・トランプ大統領就任からの動向
・日本の政策金利引き上げ(0.25% → 0.50%)
・米国政策金利の据え置き(FOMC発表)
・中国の生成AI「DeepSeek」ショック
今回はこれらの影響について詳しく見ていきます。
ー◆ トランプ大統領就任からの動向
トランプ大統領の就任式は、特にサプライズのある内容ではなく、
為替市場への影響は限定的でした。
しかし、市場はトランプ大統領の経済政策や関税方針を注視しており、
関税や政策に関する発言がドル円相場にも敏感に反応する展開が起きています。
ー◆ 日本の政策金利:利上げで円高
日本銀行は1月に政策金利を0.25%から0.50%へ引き上げました。
今回の利上げは事前に確実視と報道もあったため、
発表前から円高方向への動きが進んでいました。
その結果、ドル円は157円台から155円台へと円高へ動きました。
ー◆ 米国政策金利:FOMCの影響
1月のFOMC(米連邦公開市場委員会)では、政策金利の据え置きが発表されました。
米政策金利:4.25-4.50%(変動なし)
これは大方予想通りであったため、発表後の為替市場への影響は限定的でした。
また、米国のインフレ指標(CPI)も落ち着きを見せており、
今後も利下げが計画的に進められる可能性が高いとの見方が強まっています。
ー◆ 中国の生成AI「DeepSeek」ショック
中国のスタートアップ企業「DeepSeek(ディープシーク)」が、
既存の生成AIと同等の性能を持ちながら、低コストで開発可能なAIモデルを発表しました。
これにより、「米国の技術的優位性が揺らぐ」といった懸念が市場で高まり、
米ハイテク株が急落しました。
その影響からリスク回避の円買いが強まり、一時ドル円は153円台まで下落しましたが、
この動きは一時的なもので、現在は155円台へと戻っています。
ー◆ 2月のドル円展望
2月は、日米ともに政策金利の発表が予定されていないため、
金融政策による影響は小さいと考えられます。
しかし、トランプ政権の関税政策が市場の注目点となるため、
リスク回避の円買いが進む可能性があります。
→ 2月1日発動予定のカナダ・メキシコへの関税
→ 新たな輸入品への追加関税の懸念
→ トランプ大統領のFRBへの利下げ圧力の強化
今後も市場動向を注視しながら、引き続き情報をお伝えしていきます。
それではまた!
PPS.Llc代表 吉岩勇紀
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