こんにちは、
PPSの吉岩です。
先週、日米で12月の政策金利発表があり、
米国は政策金利を-0.25%の利下げ、
日本は据え置きとなりました。
<参考>政策金利推移
日本:0.25%
米国:4.25%~4.50%
日米金利差:4.00%〜4.25%
両国発表後、ドル円は156円前後で推移しています。
本来、金利差が縮小すれば円高に動きますが、
今回は来年の政策金利見通しの変化が
円安へと動かす要因となりました。
まずは米国についてですが、
25年の金利見通しが
3.5%程度から4.0%程度に変わりました。
金利水準が0.5%引き上げられたことから、
利下げの回数や間隔が落ち着くと予測されます。
一方で日本は、
来年の利上げに対して、
慎重な姿勢が示されました。
トランプ政権の経済政策の不透明性や、
来年春闘での賃上げ動向を注視すると
植田総裁が会見で述べたためです。
1月の利上げは可能性を残しつつも
それ以降は米経済や春闘の行方から
利上げが判断されると見られています。
これら日米動向をまとめると、
米国の利下げと日本の利上げは
2025年は緩やかなペースになる見込みです。
円安を後押しする要因にもなり、
来年における日米金利差の縮小幅が
低下したことも表します。
金利差だけの要因を見れば、
円安の材料が強くなったとも言えますね。
さて、今年のドル円を振り返ると、
年初の141円台から156円台まで変動しました。
過去2年間で多くの専門家が
円高転換を予測していましたが、
結果としては円安が続いています。
これには、加熱したインフレを脱却する難しさが、
予測が外れていった要因と言えるでしょう。
来年はトランプ新政権も控えており、
関税強化や減税に対するアクションもあることから、
25年のドル円は円安・円高の見通しが分かれている状況です。
ドル円の波乱を予感させる展開かもしれません。
最後に、年末年始は市場の流動性低下から
一時的な変動が予測されます。
年明けに発足するトランプ新政権の動きが、
ドル円相場を動かす最初のイベントとなるでしょう。
来年も引き続き状況をまとめ、お伝えしていきます。
それではまた!
PPS.Llc代表 吉岩勇紀
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