PPSメールマガジンvol.237「日本の借金問題の現状」 2024.12.23 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

2024年に入り、
日本の借金は1,300兆円を超えたと言われています。

この内1,000兆円は国債の発行残高であり、
その発行額は毎年増加しています。

その膨大な額に日本の行く末への不安を感じさせますが、
今回はこの借金の現状をまとめたいと思います。

まず、多くの方が
このまま借金が増え続ければ
「日本は財政破綻するのではないか」と懸念しているかもしれません。

しかし、重要なのは金額の増加ではなく、
財政のやり繰りの仕組みです。

日本の財政が現時点で
安定していると言われているのは、いくつかの理由があります。

第一に、日本の国債は
すべて「円建て」で発行されている点です。

過去に国家破産を経験した国々では、
外貨建ての借金が返済不能に陥ることで
デフォルト(債務不履行)が宣言されました。

日本の場合は、
円建ての国債による借金であるため
通貨危機に陥りにくい仕組みがあります。

また、日本国債の大部分を
国内の金融機関や投資家が保有しており、
外国人投資家の影響を受けにくいことも安定性を支える要因です。

国内で資金繰りができていることが、
この安定性を支えています。

とはいえ、この安定が今後も続く保証はありません。

特に今年に入り懸念されているのは金利の上昇です。

金利が1%上昇するだけで、
国債の利払い費が急増し、日本の財政を圧迫する可能性があります。

また、少子高齢化による税収減少や、
社会保障費の増加が、財政の持続可能性を一層脅かすでしょう。

さらに、国債市場や通貨への信頼低下もリスクとなります。

現在の国債の多くは日本銀行が保有していますが、
この財政状況が不健全と見なされる恐れがあります。

金融市場において、円や国債が安全資産としての評価を失うと、
現在の安定した仕組みも崩れる可能性があります。

現状では、日本が財政破綻に至る最悪のシナリオは低いと考えられます。

しかし、財政健全化を進めるために
税制の見直しや借金削減が議論されれば、
私たちの生活にも影響を及ぼすかもしれません。

たとえば、借金を減らすための税収増加や社会保障の削減などです。

そのため、借金問題は国家存続だけでなく、
私たち一人ひとりの暮らしにも直結していると言えるでしょう。

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2024年12月16日配信のメールマガジンとなります。
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