こんにちは、
PPSの吉岩です。
2022年に始まった円安は、
今もなお続いています。
円高になる場面がありつつも、
再び円安に戻り、
現在も150円台に突入しました。
円安はなぜ終わらないのでしょうか?
今回は、これまでのおさらいも含め、
円安要因について改めて解説します。
1. 日米金利差の拡大
米国の中央銀行である
連邦準備制度理事会(FRB)は、
インフレ抑制により政策金利を大幅に引き上げました。
一方で、日本銀行は頑なに低金利政策を維持し、
両国の金利差が広がる結果となりました。
この金利差が拡大したことで、
投資家は利回りの高いドル資産に魅力を感じ、
円を売りドルを買う動きが強くなりました。
2024年現在、
日本は利上げを視野に入れつつも、
米国の利下げペースが遅れ気味で、
日米金利差の縮小には、なお時間がかかると見られています。
2. 日本の金融政策
日本は物価目標の達成を目指し、
長期にわたって金融緩和政策を維持してきました。
この政策が円の供給量を増やし、
円安を招く一因となってきました。
現在、日本も緩和からの
「出口戦略」を模索しつつ、
段階的な利上げを進めています。
ただし、与党が過半数を割る政治情勢も影響し、
金融政策の行方にはやや不透明感が残ります。
3. 投機的な円売りの増加
海外投資家による「円キャリートレード」も、
円安に拍車をかけています。
低金利の円を借り入れ、
高金利の通貨や資産に投資するこの手法により、
投機的な円売りが増え、円安傾向に拍車をかけました。
これまで何度も円高に触れる場面があった際には、
世界情勢や米経済の変化から、
円キャリートレードの手仕舞いが起きた影響もあります。
円が安い状況は、日本の旅行客増加などがありますが、
金融市場でも円資産はお買い得という流れがあります。
日米金利差や利上げ方針が大きく転換しない限り、
円は引き続き安価な資産と見なされるでしょう。
・まとめ
以上の要因が絡み合い、
円安は容易に解消されない状況にあります。
これらの要因が解決されるまでには、
まだ時間がかかりそうです。
「円高を待つ」という選択肢もありますが、
円の価値が下がり続ける目減りリスクも考慮すると、
円安環境でも少しずつ外貨を持つことも
検討に値するかもしれません。
今回の内容が、皆様の資産形成のヒントになれば幸いです。
また何かあればお伝えいたします。
それではまた!
PPS.Llc代表 吉岩勇紀
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この記事は2024年11月8日配信のメールマガジンとなります。
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