PPSメールマガジンvol.212「デジタル通貨について今のうちに知っておこう」 2024.09.23　#メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

デジタル通貨という
言葉を耳にしたことがあるでしょうか。

仮想通貨や電子マネーと
捉えられることもありますが、
今回は「中央銀行デジタル通貨（CBDC）」について解説します。

中央銀行デジタル通貨とは、
円やドルなどの法定通貨を
電子データとして発行する通貨です。

わかりやすく言えば、
これまで紙幣や硬貨だった現金が、
電子マネーのような形に置き換わるイメージです。

電子マネーには利便性がありますが、
なぜ紙幣や硬貨まで
デジタル化が進められているのでしょうか。

それは、金融システムに
さまざまなメリットがあるためです。

たとえば、現金の場合では、
口座を通さない資金移動は不透明になりがちです。

しかし、デジタル通貨の場合は、
そのような流れが制限され、
取引履歴が電子的に残るため透明性が高く、
改ざんも難しいことが挙げられます。

そのため、資金洗浄や脱税、
違法取引などの犯罪行為を
抑える効果が期待されます。

さらに、偽札防止の観点からも、
紙幣や硬貨を電子データに置き換えることで、
偽造流通のリスクが減少します。

その他にも、
通貨発行コストの削減や
国際送金の効率化など多くの利点があります。

デジタル通貨は将来の金融システムにおいて、
重要な役割を果たすと期待されているのです。

一方で、デメリットも存在します。

たとえば、銀行にお金を預ける
メリットが薄れることで、
銀行の機能が低下する懸念が持たれています。

現行の金融システムに
綻びが生まれる可能性もあるために
現在は実証実験により慎重に進められています。

また、すべての取引記録が
中央銀行によって管理されるため、
プライバシーの侵害につながるという
指摘も挙げられています。

日本では現時点で
デジタル通貨の導入予定はありませんが、
最近では給与のデジタル払いが解禁されました。

社会全体のデジタル化が進んでおり、
私たちもこの流れに適応していく必要があるでしょう。

PPS.Llc代表　吉岩勇紀

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この記事は2024年9月16日配信のメールマガジンとなります。
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