こんにちは、
PPSの吉岩です。
ドル円は
先週の1ドル161円から156円まで
円高に動いています。
この1週間で5円近くの変動しており、
今回は円高の背景をお伝えします。
まず、7月11日から12日にかけて
為替介入が2度実施されたと見られています。
正式な発表はありませんが、
日銀が公表する日銀当座預金残高によると、
それぞれ3兆円と2兆円の減少が確認され、
これが介入の観測を強めています。
その後ドル円は一時158円台まで上昇し、
再び160円台に戻るかと思われましたが、
18日時点で156円台となっています。
この変動に関しては、
さらなる介入も予測されましたが、
こちらは要人発言による反応と見られています。
具体的な発言は以下の通りです。
・米FRBのパウエル議長が9月利下げを示唆
・日本の河野デジタル相の円安是正発言
・トランプ前大統領のドル高懸念の表明
これらの発言により、
日米金利差の縮小が
金融市場で意識されるようになりました。
特にトランプ前大統領の発言は、
先日の暗殺未遂事件の影響により
大統領選勝利が有力視されていることから、
大きな注目を集めています。
トランプ氏はこれまでも
ドル高(円安)を問題視しており、
再び当選した際には
為替も円高に反応するかもしれません。
ただし、同氏の掲げる政策には
関税強化や国内製造業の保護などから、
物価上昇やインフレを招く可能性もあるため、
実際の動向は不透明です。
今後も為替に対する発言があれば、
実際のレートにも影響が起きるかもしれません。
今回の円高背景については以上です。
アメリカの利下げ示唆による金利差縮小の期待と、
トランプ政権の復活が市場で意識され始めました。
この先も日本が今月の金融会合で
国債買い入れ額や利上げを示す発言があれば、
金利差縮小がさらに意識されるでしょう。
次のドル円の進捗は、
日銀会合後にお伝えします。
それではまた!
PPS.Llc代表 吉岩勇紀
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この記事は2024年7月18日配信のメールマガジンとなります。
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