こんにちは、
PPSの吉岩です。
今回は6月のドル円の振り返りと
今後の見通しについてお伝えします。
---◆6月から現在のドル円動向
6月は円安が進み、
月末には一時161円台に突入しました。
現在も160円台を維持しており、
歴史的な円安が続いています。
---◆円安の主な要因
円安が進んだ主な要因は、
5月以前と大きく変わらず、
日米金利差が意識された動きです。
米国の利下げが遅れる予測が強まり、
日本が利上げに慎重なため、
今の日米金利差が続く見込みが広がったことが背景にあります。
また、以下の動向も
円安に影響があったと見られます。
・海外サービスやNISAの影響による円売り増加。
・米財務省が日本を「為替操作監視リスト」に追加。
・米大統領選でトランプ氏が優勢。
・神田財務官の後任に三村国際局長が就任。
---◆為替介入の可能性
5月と同様の状況が続いているため、
再び為替介入が実施される可能性があります。
しかし、米国が日本を
「為替操作監視リスト」に入れたことで、
介入が難しくなったとも言われています。
このリスト入りについては、
日本の米貿易黒字や経常黒字が続く状況が理由です。
そのため、為替介入とは関係は無く、
介入実施への妨げとはならないでしょう。
したがって、今後の介入も予測されますが、
前回介入も約2ヶ月で為替が戻ったことを考えると、
今回も時間稼ぎにしかならないとの見方が強いです。
---◆今後の見通し
大きな変動要因が無ければ、年末まで円安が進み、
165円台に達する可能性もあります。
円安が「投機的」か「経済に沿った」動きかにより、
為替介入の実施が左右されるでしょう。
---◆7月の日銀金融政策決定会合
7月30日から31日にかけて日銀会合が開かれ、
国債買い入れの明確な減額方針が発表されます。
買い入れ減額が
円安を止める材料となるかは不透明ですが、
具体的方針や利上げが発表されれば、
ドル円に大きな影響も与える可能性があります。
今回は以上となります。
日銀会合後の動きについても、
今後お伝えできればと思います。
それではまた!
PPS.Llc代表 吉岩勇紀
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この記事は2024年7月1日配信のメールマガジンとなります。
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