PPSメールマガジンvol.102「ドル円方向感の変化」 2023.07.17 #メールマガジン

こんにちは、
PPSの吉岩です。

ドル円は先週末に
144円台から142円台に動きました。

日経平均株価下落の影響や、
米雇用統計の発表から円高に進み、
ドル円に変化が表れ始めています。

今回の円高の理由を簡単にまとめれば、
投資家のリスク回避による円買いとなります。

まず、日経平均については、
「日本株を買って円を売る→円安」の流れに
一旦調整が入った様に見えます。

加熱しすぎた日本株に対し、
リスクやバランス調整による売買の動きが起きています。

また、7月は大型決算も控えており、
分配金捻出による換金売りが起こりやすい時期でもあるため、
投資家のリスク回避や様子見という動きも強くなります。

そして、6月米雇用統計の結果から、
米利上げの再開や長期化を懸念する予測も強くなり、
ドル売り円買いの流れが強くなっています。

この通りドル円は、
先月末の為替介入の流れから、
現在は加熱しすぎた相場に対して
調整のフェーズに入ったのかと思われます。

今週の12日(水)には、
重要な経済指標のひとつである
米CPI(消費者物価指数)の発表があります。

米CPIよりインフレ状況が市場に把握されるため、
今後の利上げ予測などにも影響があります。

もし、インフレが変わらないという流れになれば、
アメリカは今後も利上げを継続するため、
日米金利差は開く一方となります。

円安の根本的理由である金利差が収まらない限りは、
一時的な円高はあってもやがては円安に、
というのが私の思うところです。

ドル円がしばらく落ち着くのか
また円安に戻るのか。

今後の米経済指標や、
次回利上げの有無により変わりますので、
定期的にお伝えしたいと思います。

それではまた!

PPS.Llc代表 吉岩勇紀

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この記事は2023年7月10日配信のメールマガジンとなります。
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