海外銀行口座のメリットとは?|外貨と高金利で「資産を守る」仕組みを解説

PPS.Llc
2024.09.25

「日本だけで資産を持っていて本当に大丈夫だろうか──」
最近、円安や物価上昇、将来の日本の経済環境に不安を感じ、資産の一部を海外に移すことを検討する人が増えています。そのなかで特に注目されているのが「海外銀行口座への預金」です。
しかし、「なんとなく良さそうだけどリスクは?」「本当に預ける価値はあるの?」といった疑問も多く、正しい知識がないままでは不安が先立つのも当然です。
本記事では、海外銀行に預金することのメリット・デメリット、国内銀行との比較、そして日本からでも始められる開設方法までを徹底解説します。これからの資産の守り方を見直したい方へ、必ず役立つ内容です。
なぜ今、海外銀行に
預金する人が増えているのか?
かつて海外銀行口座は、留学や海外駐在など「海外に住む人」のためのものでした。
しかし、近年では日本に住みながら海外銀行を活用する日本人が増えています。その背景には、次のような要因があります。
日本の金利が依然として超低水準であること(普通預金は年0.001%程度)
円安が進行し、海外資産を保有していない人ほど目減りの影響を受けていること
インフレによって「現金の価値」がゆるやかに下がっていること
こうした状況から「円だけで資産を持つのは不安」と考える人が増え、外貨建て資産や高金利預金など、“円以外”の選択肢への注目が高まっています。
なかでも「海外銀行口座への預金」は、資産分散とインフレ対策の両面で効果が期待される選択肢のひとつとなっているのです。
海外預金と
国内預金の違いとは?
海外預金のメリットを理解するためには、まず国内預金との違いを知っておくことが重要です。特に金利や通貨の違いは、資産形成に大きな影響を与えます。主な違いを以下の表にまとめました。
国内預金 | 海外預金 | |
---|---|---|
通貨 | 主に日本円(外貨預金も可) | 外貨(USドルや現地通貨など) |
金利 | 0.001%〜0.02%程度 | 4〜8%超も可能(国による) |
安全性 | 預金保険で1,000万円まで保護 | 国・銀行により保護の対象外 |
税制 | 日本で源泉徴収 | 利息や資産の申告が必要 |
為替リスク | なし(円預金) | 円⇄外貨の変動リスクあり |
それぞれの項目を見ると、やはり金利や安全性の点が気になりますが、海外銀行に預ける最大のポイントは「通貨の分散効果」です。
海外に資産を移動させることは、単に口座を変えるのではなく、より高い利回りと、円資産からの脱却という二重の価値を得る選択でもあるのです。
海外の金利は日本の数十倍
海外への分散で日本経済からの資産防衛
為替ヘッジとしても機能する外貨運用
「国内預金」対「海外預金」比較まとめ

海外銀行口座のメリット|
高金利・分散・資産保護

メリット①:
高金利で「お金を増やす」力が大きい
海外の銀行の中には、年利4〜8%といった高金利の定期預金を取り扱っているところもあります。日本の金利では、10年預けても資産はほぼ増えませんが、海外では同じ10年で資産が2倍近くになる可能性も。こうした金利差は長期的な資産運用において無視できない要素です。高金利の銀行に資産を預けられる点は、日本にいながら海外銀行を利用する十分な検討理由となり得ます。
メリット②:
経済危機から資産を守る「保険」になる
日本で万が一、預金封鎖や通貨の急落といった経済危機が発生した場合、国内の資産のみでは十分な対処ができない可能性があります。しかし、海外に資産を分散しておけば、こうした局面でも一部の資産を確実に保全できる「逃がし先」として機能します。リスクヘッジの観点からも、海外口座の保有は実践的かつ有効な選択肢といえるでしょう。
メリット③:
通貨を分けることでリスク分散ができる
インフレによる物価上昇が進行する今、すべての資産を日本円で持つことは“新たなリスク”になっています。米ドルをはじめとする外貨で資産の一部を保有することで、通貨分散を図ることができ、その結果、インフレや為替変動への備えにもつながります。資産の価値を長期的に維持・成長させる上で、外貨建て資産を持つことは有効な資産保全対策となります。
海外銀行口座のデメリットと
その対策
デメリット①:
言葉の壁(英語または現地語)
海外銀行の口座開設や問い合わせ対応には、英語または現地語でのコミュニケーションが必要です。そのため、外国語での対応に不安な方は、日本国内の海外銀行と提携している金融機関を通じた手続きや、口座開設サポートの活用を検討するとよいでしょう。
デメリット②:
税務対応の必要性
たとえば「海外資産が5,000万円を超える場合」や「預金から利息収入が発生した場合」には、日本国内での税務申告が必要になります。申告漏れを防ぐためにも、制度を事前に理解しておくことが重要です。また、税理士など信頼できる相談体制を整えておくと、より安心して運用を進めることができます。
デメリット③:
地政学リスク(国の安定性)
預金封鎖や通貨下落といったリスクは、経済的・政治的に不安定な国で発生する可能性があります。したがって、金利の高さだけで判断せず、預金先の国の経済情勢や政治リスクについても十分に調査・理解しておくことが求められます。
海外銀行を選ぶときの
注意点とは?
海外銀行の口座といっても、国や銀行によって条件・安全性・利便性は大きく異なります。口座を開設する前に、以下の点をよく確認することが大切です。
1. 非居住者でも開設できるか?
日本に居住したまま海外口座を開設できる銀行は限られており、国外居住者向けの「非居住者口座」を提供している銀行を選ぶ必要があります。
特に、オフショア地域にある銀行(いわゆるタックス・ヘイブン)では、非居住者向けのサービスに特化した機関も存在します。
2. 国の経済情勢や銀行の経営実績
高金利だけを基準に銀行を選ぶのはリスクを伴います。預け先の銀行の財務状況、運用実績、その国の経済的・政治的な安定性についても十分に確認することが不可欠です。
3. サポート体制
口座開設時や万が一のトラブル発生時に、日本語でのサポートが受けられる体制が整っているかどうかも重要な判断基準となります。
日本語対応のサポートセンターや専門業者の存在が、安心して運用を行うための支えとなります。
日本からできる
海外銀行口座の開設方法
海外銀行口座の開設方法は、主に以下の2パターンに分かれます。
方法①:現地の銀行へ直接開設
直接、銀行の窓口で本人確認や口座開設手続きを行います。
語学力・現地渡航・法律知識が必要です。
非居住者の開設可といった調査も必要なため、上級者向けの手段です。
方法②:日本からサポートを通じて開設
サポート会社や提携機関を通じて海外口座を開設します。
開設できる銀行が限られる点があります。
様々なアドバイスも受けられるため、初心者に現実的な手段です。
どちらのやり方がおすすめ?
海外の渡航経験が深い方や、すでに熟知している方は、自らで開設する①の方法で問題ありませんが、多くの方が選んでいるのは「方法②:日本からサポートを通じて開設」です。
英語や現地語がわからない方でも日本語でのサポートが受けられる安心感があり、トラブル対応にも強いのが特徴です。
開設に必要な書類と手順
海外口座開設には、いくつかの本人確認・居住確認書類が求められます。事前準備をしておけばスムーズに手続きが進められます。
よく求められる書類の一例
- 有効なパスポート(残存6ヶ月以上)
- 本人確認書類(運転免許証など)
- 居住証明書類(住民票・公共料金請求書など)
※証明書の内容が英語でない場合、英訳や翻訳付き提出が必要な場合もあります。また、国や銀行によっては追加書類や資産証明を求められることもありますので、サポートを受けながら手続きを進めるのが安心です。
PPSのサポートと
口座開設の流れ

「海外銀行口座の開設を検討しているけれど、何から始めればいいかわからない…」。PPSでは、そんな方に向けて15年以上の実績に基づくサポート体制を整えています。
PPSの主なサポート内容
- 目的に適した海外銀行のご提案(信頼性・金利・通貨などを考慮)
- 書類の記入・準備に関する日本語サポート
- 郵送・申請手続きのフォロー
- 開設後の利用やトラブル時のアドバイス
開設の流れ(5ステップ)
- ご相談・ヒアリング(目的や希望条件を確認)
- 適切な銀行のご提案と申請方法のご案内
- 書類作成・提出(オンラインor郵送)
- 審査完了・口座開設
- 入金・利用開始後もアフターサポートあり
「開設して終わり」ではなく、長期的に資産形成を支えるパートナーとして、海外銀行の口座開設サポートいたします。
実際の開設理由とユーザーの声
PPSには、さまざまな理由で海外口座を開設された方がいらっしゃいます。以下は実際のお声をもとにした代表的な動機です。
よくあるご相談や開設に至った動機
- 「日本の金利では資産が増えない。少しでも利回りを高くしたい。」
- 「万が一に備えて、海外に資産の一部を逃がしておきたい。」
- 「海外預金で将来の学費や生活費を備えたい。」
- 「海外送金海外資産の運用を視野に入れている。」
単にお金を増やしたいだけでなく、「未来の備え」のために行動される方も多くおられます。
まとめ
海外銀行への預金は、「資産を増やしたい」「日本だけに依存せず備えたい」という現代的なニーズにマッチする方法の一つです。高金利で“増やし”、通貨分散で“備え”、海外資産で“守る”など、国内にはないメリットが存在します。
もちろん、言語・手続き・税務などの注意点もありますが、それらは適切なサポートと知識で十分にカバーできます。
最後に、円安・インフレの進む今こそ、資産の「守り方」も見直すタイミングです。「資産をどう守り、どう活かすか?」その選択肢のひとつとして、海外銀行の活用をぜひご検討ください。