地方銀行と信用金庫や
信用組合の統合を国が後押しする
というニュースがありました。
地銀を使わない人にとっては、
関係ない話にも見えます。
実はこれ、
国内の金融システム全体に関わる話なのです。
今日は、国が“なぜ”統合を支援しているのか、
その背景を整理してみたいと思います。
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■ 地銀の統合が後押しされる理由
地方銀行が厳しくなっている背景には、
地方の人口減少や企業数の減少があります。
しかし、それだけではありません。
・企業へ貸し出す量が減る
・収益を確保しにくい
・店舗維持のコストが重くなる
結果として、地方銀行そのものの経営が
構造的に厳しくなっている現状があります。
地方の金融ネットワークを維持するためにも、
統合や合併を後押しする流れが強まっています。
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■ 国にとっても負担が大きくなっている
見落としやすいのですが、
地方銀行が多いということは、
国(金融庁)にとっても
「監督コスト」が増えることを意味します。
・リスク管理
・ガバナンスチェック
・不正対策
・システム管理
銀行を維持するには、
国全体としてのコストがかかります。
銀行数が減れば、
監督の効率化が進む。
つまり、
統合を後押しする“国の本音”は、
管理コストの削減という視点もあるのです。
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■ 統合が進むと、何が起こるのか?
地方銀行がまとまると、
次のようなことが起こります。
・窓口の統合
・サービスの標準化
・金利競争力の低下
サービスは便利になる面もありますが、
差別化が難しくなり、
利用者としての“選択肢”は少しずつ減っていきます。
「どこを選んでも大きな違いがない」
そんな時代もあるかもしれません。
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■ これは日本だけの話ではない
実は、欧米でも同じように
地方銀行や地域銀行の統合が進んでいます。
少子高齢化や人口減少が見込まれる国では、
銀行サービスが都市中心に再編されていくのが
世界的な流れになりつつあります。
つまり、
「地方金融は維持が難しくなる」課題は、
日本だけの問題ではないということです。
政府の後押しにより、
今後さらに動きが加速する可能性もあります。
こうした変化は、
私たちの生活や資産に
直接影響しないように見えます。
ですが、“銀行の選択肢”自体が
変化していく可能性がある、
という視点は持っておきたいところです。
それではまた。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
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この記事は2025年12月15日配信のメールマガジンとなります。
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