この1〜2年で物価は大きく上昇し、
値上げに慣れてしまった人も多いでしょう。
しかし、この“慣れ”こそが最も危険です。
インフレで上がり続ける物価に対して、
違和感や危機感が薄れてしまうと、
将来的な家計の防衛力が落ちていきます。
今回は、この“値上げ慣れ”が
どのように家計を侵食していくのかを整理します。
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① “値上げ慣れ”の心理
値上げが話題となった当初は、
「ちょっと買うのを控えよう」
「節約しよう」と考える人も多かったはずです。
しかし、この数年の値上げラッシュにより、
"いつものこと"と感じ始め、
慣れてしまった人も多いのではないでしょうか。
お金が出ていく量は確実に増えているのに、
自分の感覚はほとんど変わらない。
こうしたギャップが、
“値上げ慣れ”には潜んでいます。
本来であれば家計の見直しや
資産形成の準備につながる場面でも、
「まあ仕方ないか」と受け入れてしまいがちです。
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② 一度上がった価格は下がらない
「いつか元の価格に戻るのでは」
と考える人もいるかもしれません。
しかし実際には、
インフレで上がった価格は
下がりにくいという現実があります。
理由は大きく3つあります。
1. 人件費の上昇
労働力不足で、企業は人件費を下げられません。
2. 日本の政策動向
日本は経済安定成長に向け、
「2%の物価上昇」の目標を掲げています。
この目標に変更がない限り、
物価は“徐々に上がる環境”が前提です。
3. サービス価格の“粘着性”
一度値上げした価格は簡単に戻せないという、
“スティッキー・プライス”が働きます。
この3点から、
今日の物価は明日も続くものとして、
考えるべきなのです。
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③ 家計の“ゆるい悪化”はこれからも続く
固定費(保険・通信費・光熱費)の上昇や、
食品などの緩やかな値上げによる支出は、
じわじわと家計を圧迫し続けます。
この結果、現預金はインフレに負け、
実質的な価値が目減りしやすい環境になります。
今の生活費が、数年後には、
徐々に、徐々に増え続ける環境です。
こうした現金の価値が目減りする状況は、
もはや節約だけでは解決できません。
収入を増やすか、資産を育てるか、
どちらかが必要になります。
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④ 結論:円と現金だけでは生活を守れない時代に
インフレ(値上げ)環境で最も弱いのは、
円と現金だけに依存する状態です。
円で買える物はこの数年で値上がりし、
現預金の利息では太刀打ちできません。
この続く物価高に対抗していくには、
資産を“少しでも増やす努力”が必要なのです。
したがって、
今後の家計防衛で大切なのは、
・日本円(現金)に依存しすぎない資産構成
・インフレに強い資産
・利回りを得られる運用
これらを一部でも取り入れることです。
そのなかで、
海外預金や外貨資産を活用するのも、
有効な選択肢のひとつです。
“値上げ慣れ”に気づくことが、
これからの資産防衛の第一歩になります。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
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