コメの高騰が連日話題となっています。
この高騰の背景には、
様々な要因が複雑に絡んでいます。
・2023年の記録的不作による流通量の減少
・それに伴う卸業者間の集荷競争の激化
・物価高騰の影響による需要増加
・訪日外国人の急増に伴う需要の拡大
・不安定な入荷状況から、買い溜めに走る人が急増
こうした状況の中、「まだ値上がる」と見た
一部の業者がコメを買い占める動きも出てきました。
その結果、供給を滞らせるような
“投機的な動き”も見られるようになっています。
これまで保たれていた需給のバランスが崩れ、
価格は異常水準まで跳ね上がったのです。
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この問題を受け、
日本政府は備蓄米の放出を行いました。
これにより、市場にコメが追加供給され、
価格は一時的に落ち着くと見られています。
価格が抑えられれば、
“上昇待ち”で買いだめしていた業者も調整を余儀なくされます。
今の供給不足の緩和へとつながるかもしれません。
この一連の流れは、
「価格は需要と供給で決まる」という
極めて基本的な市場原則を改めて私たちに突きつけています。
需要に対して供給が足りなければ価格は上がる。
逆に、供給が潤沢であれば価格は落ち着く。
ごく当たり前のことですが、
実際に身の回りで起こるとその威力を感じますね。
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そしてこの構図は、実は「通貨=円」も同様です。
「円の価値」もまた、円を欲しい人(需要)と
円を売りたい人(供給)のバランスで決まります。
ドルが魅力的だと判断されれば、
ドルを買うために円を売る動きが強まり、
円安に進み、逆もまた然りです。
供給が減って価格が高騰するコメのように、
円も「売られすぎれば」その価値も下がるのです。
そして、変動が行き過ぎれば、
政府や中央銀行が“調整弁”として動くわけです。
ただ、こうした介入も、
需給バランスを整えるための一手にすぎません。
持続的な安定には、
需給の構造的な改善と解決が不可欠だからです。
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今回の“令和の米騒動”が示したように、
モノも通貨も「市場に出回る量」と「欲しい人の数」で値段が決まる。
このシンプルな原則は、現代においても変わらない
普遍的なルールなのです。
需給の変化を敏感に捉えること。
それが、これからの相場の動きを理解し、
資産を守り・育てていくための
確かなヒントになるはずです。
こうした原則を知っておくだけで、
市場の“変化の兆し”にも気づきやすくなります。
それではまた。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
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この記事は2025年6月23日配信のメールマガジンとなります。
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