日本人にとって“貯金”は、安心の象徴でした。
「とりあえず銀行に預けておけば大丈夫」
という感覚は、今でも根強く残っています。
しかし──
円だけを持っていれば安心、とは限りません。
これは、これまでも繰り返しお伝えしてきたことです。
今、日本の物価は確実に上昇しています。
食料品や日用品、公共料金など、
暮らしの中で“値上がり”を実感する方も多いのではないでしょうか。
一方、預金金利はわずかに上昇しつつあるものの、
依然として「増える」と実感できる水準ではありません。
むしろ、インフレによって
“実質的に目減りしている”状態です。
たとえば、年1%の物価上昇が続けば、
10年後には約9.5%、20年後には約18%──
「同じ金額で買えるモノ」が減っていくことになります。
日本銀行は「物価安定の目標」として、
年2%程度の物価上昇を掲げています。
つまり、私たちは「モノの値段が徐々に上がる世界」を
前提に暮らしているということです。
では、そのような時代に
「円預金だけ」で本当に資産は守れるのでしょうか?
ここで持っておきたい視点が、「資産の分散」です。
たとえば──
円に加えてドルなどの外貨建て預金を取り入れる。
国債や株式など、異なる性質の資産を組み合わせる。
そうすることで、
インフレや為替変動といった“特定のリスク”に偏らない、
バランスの取れた状態をつくることができます。
それぞれの金融商品が持つ利回りや資産価値の変動が、
実質的に目減りしていく円資産を
カバーする役割を果たしてくれるかもしれません。
もちろん、外貨には為替のブレがあり、
株式などには市場変動のリスクも伴います。
しかし──
「円だけに集中する」ことこそが、
もっと大きなリスクかもしれません。
「資産を守る」と聞くと、
“動かさないこと”が一番安全と思う方もほとんどです。
しかし、変化の大きい今の時代においては、
「何もしないこと」こそが
リスクとなることもあるのです。
現金だけでは防ぎきれないリスクにどう備えるか。
その答えの一つが、
“資産の分散”、“通貨の分散”、
そして“考え方の分散”です。
円預金だけで十分──
そう思っていた方にこそ、
ぜひこの機会に「次の一手」を考えてみていただきたいと思います。
それではまた。
PPS.Llc代表 吉岩 勇紀
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