PPSメールマガジンvol.283「“何もしない”がリスクになる前に – 円預金からの第一歩」 2025.06.16 #メールマガジン

日本人にとって“貯金”は、安心の象徴でした。

「とりあえず銀行に預けておけば大丈夫」
という感覚は、今でも根強く残っています。

しかし──
円だけを持っていれば安心、とは限りません。

これは、これまでも繰り返しお伝えしてきたことです。

今、日本の物価は確実に上昇しています。

食料品や日用品、公共料金など、
暮らしの中で“値上がり”を実感する方も多いのではないでしょうか。

一方、預金金利はわずかに上昇しつつあるものの、
依然として「増える」と実感できる水準ではありません。

むしろ、インフレによって
“実質的に目減りしている”状態です。

たとえば、年1%の物価上昇が続けば、
10年後には約9.5%、20年後には約18%──

「同じ金額で買えるモノ」が減っていくことになります。

日本銀行は「物価安定の目標」として、
年2%程度の物価上昇を掲げています。

つまり、私たちは「モノの値段が徐々に上がる世界」を
前提に暮らしているということです。

では、そのような時代に
「円預金だけ」で本当に資産は守れるのでしょうか?

ここで持っておきたい視点が、「資産の分散」です。

たとえば──
円に加えてドルなどの外貨建て預金を取り入れる。

国債や株式など、異なる性質の資産を組み合わせる。

そうすることで、
インフレや為替変動といった“特定のリスク”に偏らない、
バランスの取れた状態をつくることができます。

それぞれの金融商品が持つ利回りや資産価値の変動が、
実質的に目減りしていく円資産を
カバーする役割を果たしてくれるかもしれません。

もちろん、外貨には為替のブレがあり、
株式などには市場変動のリスクも伴います。

しかし──
「円だけに集中する」ことこそが、
もっと大きなリスクかもしれません。

「資産を守る」と聞くと、
“動かさないこと”が一番安全と思う方もほとんどです。

しかし、変化の大きい今の時代においては、
「何もしないこと」こそが
リスクとなることもあるのです。

現金だけでは防ぎきれないリスクにどう備えるか。

その答えの一つが、
“資産の分散”、“通貨の分散”、
そして“考え方の分散”です。

円預金だけで十分──
そう思っていた方にこそ、
ぜひこの機会に「次の一手」を考えてみていただきたいと思います。

それではまた。

PPS.Llc代表 吉岩 勇紀

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この記事は2025年6月9日配信のメールマガジンとなります。
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